研究課題/領域番号 |
17K16148
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
代謝学
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
中村 友昭 神戸大学, 医学研究科, 医学研究員 (60784006)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 2型糖尿病 / 数理モデル / SGLT2阻害薬 / 糖尿病 |
研究成果の概要 |
以前に報告した血糖・インスリンモデルに尿糖排泄フラックスを加えた新規モデルを構築し、SGLT2阻害薬服用2型糖尿病患者68名の高インスリン正常血糖クランプ試験における血糖値・インスリン値の時系列データを用いて、被験者ごとにモデルパラメータを学習した。以前の報告と同様、インスリンクリアランスとインスリン感受性×分泌能に強い相関関係が観察された。さらに、SGLT2阻害薬非服用2型糖尿病患者のデータを含めてパラメータの主成分分析を行ったところ、SGLT2阻害薬服用群と非服用群を最も強く区別するパラメータは糖新生の強さであることが分かった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
SGLT2阻害による非生理的尿糖排泄という要因を含んだ新規な糖代謝制御に関する数理モデルを構築し、モデルの構造やデータの母集団が異なるにも関わらず、先行研究で報告した糖代謝恒常性制御における法則が同様に観察されたことは、この法則が広く応用できる可能性が示されたという点で学術的意義があるといえる。また数理モデル解析により、SGLT2阻害薬で糖新生が亢進し、その強さはグルカゴンと関連しないという結果は、広く臨床使用されているSGLT2阻害薬の代謝・ホルモン環境への影響の一端を明らかにしたという点で学術的かつ社会的意義があるといえる。
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