研究課題/領域番号 |
17K16158
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
代謝学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
山崎 広貴 東京大学, 医科学研究所, 助教 (60784337)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 抗肥満 / 抗炎症 / 脂質代謝 / 慢性炎症 / 臓器連関 / エネルギー代謝 / 糖・脂質代謝 / 性ホルモン結合グロブリン(SHBG) |
研究成果の概要 |
性ホルモン結合グロブリン(SHBG)は肝臓から血中へ放出される蛋白であるが、低SHBG濃度は、糖尿病やメタボリックシンドロームのリスク上昇と関連する。本研究では、その機序を究明するべく、SHBGの生理活性について主にin vitroで検証した。SHBG蛋白の添加は、脂肪細胞とマクロファージにおける炎症性サイトカインの発現を抑制するとともに、脂肪細胞の脂肪分解を誘導した。かかる作用は、性ホルモンの同時添加の有無によらず発揮される傾向があったが、わずかな修飾も見られた。SHBGによる抗炎症作用、脂肪分解促進作用は、SHBGがメタボリックシンドロームの発症を抑制する機序の一つである可能性がある。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
肥満では、脂肪組織における脂肪細胞の肥大や慢性炎症を素地として、全身性の種々の代謝異常が惹起される。本研究では、SHBGがかかる病態に抑制的に作用する可能性を示した。このようなSHBGの生理活性がどのように発揮されるか、その詳細の解明は、糖尿病やメタボリックシンドロームに対する新たな予防戦略の確立につながると考えられる。また、性ホルモンの制御を担うSHBGに新たな生理活性があることを示したことは、性と代謝との関連を理解するための重要な知見と考えられる。
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