研究課題/領域番号 |
17K16161
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
内分泌学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
木下 祐加 東京大学, 医学部附属病院, 助教 (00746729)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2018年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2017年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 腫瘍性骨軟化症 / FGF23 / 低リン血症 / Klotho / 骨芽細胞分化 / 異所性石灰化 / 転写因子 |
研究成果の概要 |
後天性のfibroblast growth factor 23 (FGF23)関連低リン血症性疾患である腫瘍性骨軟化症(TIO)を対象とし、骨以外の間葉系腫瘍からFGF23が産生される機序を検討した。耳下腺に発生したFGF23産生腫瘍を用いてRNAシークエンスを行い、腫瘍におけるKlothoの発現上昇を確認した。また腫瘍組織において、Klotho/FGFR1c下流のシグナルであるMAPK経路の活性化を確認した。TIOの原因腫瘍において、分泌されたFGF23が腫瘍のKlotho/FGFR1cに作用しFGF23産生を促進するというポジティブ・フィードバック機構が存在することが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の結果から、TIOの原因腫瘍に発現するKlothoがFGF23産生調節に関与している可能性が示された。近年Klothoが骨細胞や骨芽細胞に発現することが報告されていることから、TIOの原因腫瘍におけるKlotho発現は、間葉系細胞の骨芽細胞分化、すなわち腫瘍内における異所性石灰化を反映している可能性がある。したがって、TIOにおけるKlotho発現調節機構を更に検討することで、TIO以外の疾患における異所性石灰化の機序の解明につながる可能性がある。
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