研究課題/領域番号 |
17K16168
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
内分泌学
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研究機関 | 大阪市立大学 |
研究代表者 |
永田 友貴 大阪市立大学, 大学院医学研究科, 病院講師 (20779483)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2017年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | 副甲状腺ホルモン / 破骨細胞 / 骨芽細胞 / カップリング因子 / 破骨細胞/骨芽細胞カップリング / 原発性副甲状腺機能亢進症 / 内分泌学 / 骨代謝 |
研究成果の概要 |
副甲状腺ホルモン(PTH)は骨代謝を亢進する。PTHによる破骨細胞/骨芽細胞カップリング因子ephrinB2/EphB4変化および機序を検討した。PTH投与マウス骨組織で破骨細胞EphrinB2及び骨芽細胞EphB4は増加した。破骨細胞/骨芽細胞共培養で破骨細胞形成及びEphrinB2はPTHで増加し、抗RANKL抗体で抑制された。骨芽細胞へのephrinB2-Fc・PTH添加は骨芽細胞分化・ミネラル化を増加した。以上より、PTHは骨芽細胞RANKL発現を上昇させ、破骨細胞ephrinB2を増加する。また、ephriB2はPTHと協調して骨芽細胞分化や石灰化を促進させることが明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
PTH 間歇的投与は骨芽細胞による骨形成を促進し、骨密度・骨質を増加させる唯一の骨形成促進薬であり、それ以外の骨粗鬆症治療薬は、破骨細胞による骨吸収を抑制し、骨密度を増加させる骨吸収阻害薬が主流である。本研究により、PTHによって、骨組織における破骨細胞/骨芽細胞カップリング因子ephrinB2/EphB4の骨代謝回転における役割と、RANKLを介したの発現調節機構の存在が証明された。この機構が明らかになったことで、骨形成を促進させる新たなる骨粗鬆症の治療法につながる可能性があり、本研究はトランスレーショナルリサーチとして、非常に重要と考えられる。
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