研究課題/領域番号 |
17K16170
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
内分泌学
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研究機関 | 埼玉医科大学 |
研究代表者 |
柴 祥子 埼玉医科大学, 医学部, 研究員 (70633824)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
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キーワード | ミトコンドリア / エストロゲン応答遺伝子 / 遺伝子改変マウス / 糖代謝 / 脂質代謝 / COX7RP / 呼吸鎖複合体 |
研究成果の概要 |
女性ホルモンであるエストロゲンは様々な代謝系の調節に関与しているが、詳細な分子機構は明らかではない。本研究では、エストロゲン応答遺伝子として同定し、ミトコンドリア呼吸鎖超複合体の形成促進因子であることを解明したCOX7RPの代謝における影響について解析した。COX7RPノックアウトマウスは血糖値が低値を示し、糖新生の能力が低下した。また、COX7RPノックアウトマウスの肝臓から調整したミトコンドリアにおいて、呼吸鎖超複合体の低形成と、ATP合成の低下が認められた。以上より、ミトコンドリア呼吸鎖超複合体の形成を制御するCOX7RPは糖代謝に重要な役割を担っていることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
エストロゲンは様々な代謝系の調節に関与しており、そのメカニズムの解明は肥満、糖尿病、脂質代謝異常などの治療に役立つ可能性が想定される。本研究によって、エストロゲン作用とミトコンドリア機能との接点となるCOX7RP が糖代謝に重要な役割を担っていることを解明したことは、内分泌学をはじめとする医学、生物学に新しい研究分野を拓くものと考えられる。また、COX7RPの機能解明は、上記疾患等の病因解明と新たな予防・治療法への応用が期待され、社会的にも生活習慣病の改善や健康維持などに資すると期待できる。
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