研究課題
若手研究(B)
脳の神経細胞では,局所的かつ独自にエストロゲンが作られており,様々な生理機能に関係している。この神経細胞で合成されるエストロゲンは,ニューロエストロゲンと呼ばれて卵巣や他の組織から供給されるエストロゲンとは区別され,独自に研究されている。エストロゲンの食欲抑制作用は明らかだが,ニューロエストロゲンと食欲の関係は不明であるため, マウス視床下部神経細胞株N38を用いて詳細な解析を行った。その結果,視床下部ではニューロエストロゲンが独自に食欲調節神経に働きかけて食欲を抑制していることが明らかになった。
本研究により,独自に調節されているニューロエストロゲンが直接視床下部神経で作用していることが明らかになった。今回のようにエストロゲンとニューロエストロゲンを区別して研究して解析することで,ニューロエストロゲンの神経伝達物質様作用を明らかにすることで,これまで治療困難であった過食,拒食,イライラ食いなどの予防・治療開発につなげたいと考えている。
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すべて 雑誌論文 (5件) (うち国際共著 1件、 査読あり 5件、 オープンアクセス 2件) 学会発表 (4件) (うち招待講演 1件)
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