研究課題/領域番号 |
17K16185
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
血液内科学
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研究機関 | 山梨大学 |
研究代表者 |
佐々木 知幸 山梨大学, 大学院総合研究部, 准教授 (40739124)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | CLEC-2 / 血小板 / 敗血症 / 好中球 / NETs |
研究成果の概要 |
本研究では,我々は敗血症病態における血小板活性化受容体CLEC-2の役割を解明するために,敗血症マウスモデルと好中球のNETs形成モデルを用いた.その結果,敗血症モデルでは,血小板CLEC-2の発現による生存率は,誘導法で異なった.盲腸穿刺による誘導では,CLEC-2欠損により有意に生存を延長したが,LPS投与による誘導では差異は認めなかった.好中球NETs形成においては,LPSと血小板と共培養することでNETs形成が誘導され,さらにCLEC-2ブロッカーによって抑制された.このことから,自然免疫に関与する好中球のNETs形成に血小板CLEC-2が寄与していることが明らかとなった.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
血小板CLEC-2の病態生理学的役割は,血小板血栓の形成のみならず,血栓の安定化,癌の転移に寄与することが報告されていたが,敗血症との関連は不明であった.本研究において,血小板CLEC-2が敗血症と好中球のNETs形成に寄与することが示唆された.そのメカニズムなどのさらなる解析を進める必要はあるが,血小板CLEC-2が抗血小板効果と抗NETs形成効果の両者によって敗血症性DICへの新たな治療標的となる可能性がある.
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