研究課題/領域番号 |
17K16191
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
血液内科学
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研究機関 | 熊本大学 |
研究代表者 |
橋本 倫拓 熊本大学, 国際先端医学研究機構, 客員助教 (20772411)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2018年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2017年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 造血幹細胞 / オートファジー / ミトコンドリア |
研究成果の概要 |
オートファジー欠損で造血幹細胞が機能不全に陥ることはすでに報告されているがその機構は不明なままであった。本研究ではマウスにおいてオートファジー関連遺伝子(Atg7)を発生期から欠損させ、週齢を変え造血幹細胞において解析を行ったところ、幼児期ではAtg7KOの影響がなく、4週齢8週齢と成長とともに造血幹細胞の枯渇が起こることを明らかにした。また、欠損の影響のない幼児期の骨髄細胞を野生型の細胞と共に競合的移植を行うと8週齢の骨髄細胞ではHSCの枯渇が見られるが幼児期の骨髄細胞ではHSCsの枯渇が現れない。つまり、Atg7KOでは骨髄環境を変化させHSCsの枯渇を誘導していることを明らかとした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
臍帯血由来の造血幹細胞は回収できる数は少ないが造血幹細胞としての質、機能は成人から回収したものに比べ良い状態を示す。しかし、成人患者への移植には多数の造血幹細胞が必要であり臍帯血からの造血幹細胞では不十分である。しかし、幼児期造血幹細胞の性質を解明することで成人造血幹細胞の機能を幼児期型に近づけることができれば、質の良い造血幹細胞を患者に提供することが可能となる。本研究で明らかにしたオートファジーは幼児期造血幹細胞維持には関連しないと言った知見は今後のex vivoでの幼児期造血幹細胞増殖、成人造血幹細胞を幼児期様造血幹細胞に近づけ移植する方法の開発に貢献できるものと考える。
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