研究課題/領域番号 |
17K16202
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
膠原病・アレルギー内科学
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
藤枝 雄一郎 北海道大学, 大学病院, 助教 (70790872)
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研究協力者 |
大西 直樹
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 抗リン脂質抗体 / 抗原提示 / プロトロンビン / MHC class II / 抗リン脂質抗体症候群 / 複合体 / 内科 / 免疫学 |
研究成果の概要 |
本研究により、1)プロトロンビンとMHC class IIの複合体が細胞表面に発現し、抗リン脂質抗体(aPS/PT)が結合すること、2)その結合はHLA alleleで異なること、3)PMAで刺激した単球細胞内でプロトロンビンが合成されること、4)単球細胞で合成されたプロトロンビンは抗リン脂質抗体(aPS/PT)と結合することが明らかとなった。これらの結果によって、新たな抗リン脂質抗体症候群の病態が明らかになった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
抗リン脂質抗体症候群(APS)は凝固・線溶タンパクに対する自己抗体により、血栓症または妊娠合併症を生じる疾患である。抗リン脂質抗体(aPL)の抗原はリン脂質ではなく、リン脂質に結合する凝固・線溶タンパクであり、病原性自己抗体と考えられており、APSは自己免疫性血栓症として分類される。しかしながら、依然として治療は抗血栓療法のみしかなく、病態に基づいた根本的治療の確立が求められている。本研究によって新たな病態が明らかとなった。今後の治療法の確立に寄与できる可能性がある。
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