研究課題/領域番号 |
17K16208
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
膠原病・アレルギー内科学
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研究機関 | 愛媛大学 |
研究代表者 |
松本 卓也 愛媛大学, 医学部附属病院, 講師(病院教員) (70724780)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 免疫寛容樹状細胞 / Cキナーゼ阻害剤 / 制御性T細胞 / Cキナーゼ阻害剤 / T細胞エピトープ |
研究成果の概要 |
我々は、以前ヒト免疫寛容樹状細胞(tolerogenic Dendritic Cells:tDCs)への分化誘導を促進する物質として、Cキナーゼ阻害剤(PKCI)を見出し、他の誘導物質と比較し、PKCI-tDCsが臨床応用可能なtDCsとして最も有力であることを証明した。シェーグレン症候群、関節リウマチの患者の検体においてPKCIを用いてtDCsが誘導できることを確認した。また、未熟DCs、成熟DCs、PKCI-tDCから全RNAを抽出し、miRNA arrayにて比較解析を行い、PKCI-tDCsに発現の高い12種類のmiRNAを見出した。これらのmiRNAをDCsに導入し解析を進めている。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
樹状細胞は1973年に新しい免疫担当細胞として報告されて以来、獲得免疫のみならず免疫寛容においても重要な役割を果たしていることが報告されている。本研究の特色としてCキナーゼ阻害薬によって誘導されたヒト免疫寛容樹状細胞(tDCs)が、臨床応用の可能性が十分あるということを示し、実臨床の患者においてもtDCsが誘導できることを証明した。また、miRNAを解析することで、今後これらの研究をさらに発展させ、抑制機能を持ったTregsやtDCsを効率よく、安定的に誘導する方法を確立し、膠原病などの自己免疫疾患などの臨床に応用を目指している。
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