研究課題/領域番号 |
17K16214
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
膠原病・アレルギー内科学
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研究機関 | 東京慈恵会医科大学 |
研究代表者 |
野田 健太郎 東京慈恵会医科大学, 医学部, 助教 (30547914)
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研究期間 (年度) |
2021-03-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | prokineticin2 / prokineticin receptor / 関節リウマチ / prokineticin receptor2 / rheumatoid arthritis / 神経内分泌免疫学 / プロキネチシン2 / プロキネチシンレセプター / prokineticin-receptor 2 / prokineticin / 全身性強皮症 / Prokineticin 2 |
研究開始時の研究の概要 |
以下の方法を用いて関節炎におけるPK2の役割を検討する。 ①関節リウマチ、変形性関節症由来線維芽細胞様滑膜細胞をTGFβで刺激しPKR2の発現させる、その後PK2で刺激し炎症性サイトカインの濃度を測定する。 ②関節炎モデルマウスより脾臓、関節を採取し、superfusion テクニックを用いてPK2を用いた灌流液にて灌流し、灌流液中のサイトカイン濃度を測定する。 ③PKR2KOマウスにおいて関節炎を誘導し、その重症度、組織学的変化を検討する。PKR2KOマウスより採取した関節、脾臓より②と同様の実験を行う。
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研究成果の概要 |
変形性関節症由来の滑膜線維芽細胞において炎症性サイトカインの曝露下でPKR1の発現が増加し、PK2の刺激により滑膜線維芽細胞からの炎症性サイトカインの分泌を抑制したのに対し、関節リウマチ由来の滑膜線維芽細胞において炎症性サイトカインの曝露下でPK2、PKR1の発現が低下し、PK2刺激による炎症性サイトカインの分泌抑制が生じないことが明らかになった。以上より関節リウマチ由来の滑膜線維芽細胞においてPK2の感受性が低下することにより、PK2の感受性が低下することにより炎症抑制起点が作用せず炎症が慢性化に関与している可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
関節リウマチ患者の関節滑膜においてPK2-PKR1系による炎症抑制効果がPKR1の発現低下により減少するため、関節炎の慢性炎症を継続させる可能性が考えられた。関節局所のPKR1の発現を高めることが関節における局所の炎症をコントロールするための戦略となり得る可能性が示唆された。
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