研究課題/領域番号 |
17K16219
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
膠原病・アレルギー内科学
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研究機関 | 産業医科大学 |
研究代表者 |
好川 真以子 産業医科大学, 医学部, 非常勤助教 (70596676)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 全身性エリテマトーデス / B細胞 / ケモカイン受容体 / CXCR3 / CXCR5 / SLE |
研究成果の概要 |
本研究では、SLE患者末梢血における自己反応性B細胞の質的異常について、B細胞のケモカイン受容体発現に着目し、SLE患者末梢血ではCXCR5-CXCR3-B細胞、CXCR5-CXCR3+B細胞が増加すること、CXCR5-CXCR3+B細胞は活動性症例で増加し、疾患活動性改善とともに減少することを見いだした。さらに、I型およびII型インターフェロン (IFN)が同サブセットの誘導に関与し、B細胞の病変組織への浸潤に寄与している可能性が示唆された。これらの結果はSLEのB細胞でみられる質的異常におけるIFNの重要性を明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の研究成果はSLE病態におけるI型およびII型IFN の重要性の再認識の観点から学術的意義があると考える。現在、SLE患者に対する抗IFNAR抗体の有効性が臨床試験で示されており、抗IFN-γ抗体の試験も進行中であるが、活動性ループス腎炎患者の腎生検組織でCXCR3+B細胞浸潤を認めたことから、T-betなどの転写因子やCXCR3などのケモカイン受容体による病態制御、治療応用へ展開する可能性もあり、社会的意義は大きいと考える。
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