研究課題/領域番号 |
17K16228
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
感染症内科学
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研究機関 | 奈良県立医科大学 |
研究代表者 |
中野 章代 奈良県立医科大学, 医学部, 助教 (10707441)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 薬剤耐性菌 / ワンへルス / ワンヘルス / CTX-M β-ラクタマーゼ / セファロスポリン系薬耐性大腸菌 / CTX-Mβ-ラクタマーゼ / 多剤耐性大腸菌 / 迅速検出法 / 感染疫学 / 臨床 / 環境 |
研究成果の概要 |
本研究は、ワンヘルスアプローチに基づき、ヒト(市中、院内、畜産農家)と家畜(牛・豚)における薬剤耐性グラム陰性桿菌の分布状況とその関連性を明らかにし、薬剤耐性菌の制御と蔓延防止策を構築することを目的とした。それぞれの分野から第3世代セファロスポリン系薬耐性菌とコリスチン耐性菌を分離した。前者は共通の耐性遺伝子としてCTX-M β-ラクタマーゼを、後者はmcr-1を保有し、プラスミド上にコードされていた。しかし、菌株のゲノム型やプラスミド型などの特徴が各分野で大きく異なっていたため、分野間での耐性菌の関連性は認められなかった。また畜産農家と家畜間で特徴が同じ株が分離され一部関連が認められた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ワンヘルスアプローチに基づき日本のヒト・家畜における第3世代セファロスポリン系薬耐性菌とコリスチン耐性菌の分布状況とその関連性を明らかにした。コリスチン耐性菌については、国内で初めて市中にも分布していることが明らかとなった。臨床現場だけでなく、市中にこれらの耐性菌がすでに蔓延していることから、今後はそれを見越した上での感染対策を講じる必要がある。
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