研究課題/領域番号 |
17K16276
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
小児科学
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研究機関 | 横浜市立大学 |
研究代表者 |
伊藤 智子 横浜市立大学, 医学研究科, 共同研究員 (80784652)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2017年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 動脈管 / 内膜肥厚 / フィブリン1 / バーシカン / ヒアルロン酸 / Fibulin-1 / 動脈管リモデリング / 細胞遊走 |
研究成果の概要 |
未熟児動脈管開存症を発症すると、新生児は循環不全となり、命を落とすことがある。動脈管の閉鎖には、血管内腔側が出生時に十分に肥厚していることが重要である。この内膜肥厚を誘導する有力な候補遺伝子としてのフィブリン1を同定した。フィブリン1は、動脈管の平滑筋細胞において胎盤由来ホルモンであるプロスタグランディンEにより誘導されるタンパクであるが、プロスタグランディンE受容体であるEP4の刺激で著明に増加した。このフィブリン1が中心的な役割を果たし、バーシカンという細胞遊走を促すタンパクと共に働くことで内膜肥厚が血管内腔に向けて形成されてくるという機序が今回初めて明らかになった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
動脈管閉鎖は動脈管収縮と内膜肥厚よりなるが、未熟児動脈管開存症の内科的治療は、この40年間、血管収縮を促す作用のあるシクロオキシゲナーゼのみである。超未熟児ではシクロオキシゲナーゼ阻害薬への抵抗例が30%と極めて多く、循環不全で命を落とす症例が多い。近年本邦でも他の先進諸国と同様、未熟児の出生率は約10%と増加し、動脈管開存症に対する新たな治療法の開発は急務である。本研究により動脈管内膜肥厚形成に重要な役割を果たす分子としてフィブリン1が同定された。フィブリン1の誘導により、非侵襲的な新規治療が可能となる。本研究の成果は未熟児の生命予後、発達予後改善に大きく貢献すると考えられる。
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