研究課題/領域番号 |
17K16280
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
小児科学
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研究機関 | 東京慈恵会医科大学 |
研究代表者 |
山岡 正慶 東京慈恵会医科大学, 医学部, 助教 (70614874)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 小児脳腫瘍 / 樹状細胞 / 免疫治療 / 抗原提示 / ネオアンチゲン / 樹状細胞治療 |
研究成果の概要 |
本研究は小児脳腫瘍に対する免疫療法の奏効機序を明らかにしより効果的な治療法を確立することを目的としている。今回、樹状細胞療法を施行した難治性小児脳腫瘍症例を対象に分子免疫学的な解析を試みた。その結果、小児脳腫瘍の中でも上衣腫がWT1などの特定の腫瘍関連ペプチドが他の癌腫と異なった発現パターンを呈していることを見出した。また、本免疫療法が奏効している上衣腫症例を対象に全エクソン解析および全トランスクリプトーム解析にて腫瘍特異的な変異型蛋白リストを作成した。変異ペプチドとHLAとの結合能を予測し、ネオアンチゲンの候補となる分子を選定することが出来た。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
小児脳腫瘍はその希少性と多様性から治療の標準化が困難とされるが、我々は自家腫瘍細胞と樹状細胞を用いた新規免疫療法の奏効例を通して、治療標的となりうる腫瘍特異的ペプチドの候補を見出すことができ、自家樹状細胞を用いた個別化された免疫療法の有用性が示唆された。 本研究によって融合細胞を用いた新規樹状細胞療法が確立され、より効果的な治療法や免疫モニタリング法が開発されれば、後遺症なき救命を目指した小児脳腫瘍の個別化治療を可能とする新たながん免疫治療の実現への大きな一歩となる。
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