研究課題/領域番号 |
17K16281
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
小児科学
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研究機関 | 東京女子医科大学 |
研究代表者 |
荒川 玲子 東京女子医科大学, 医学部, 非常勤講師 (40623111)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 脊髄性筋萎縮症 / SMNタンパク質 / イメージングフローサイトメトリー |
研究成果の概要 |
脊髄性筋萎縮症(SMA)は、SMN1遺伝子の欠失や変異により筋萎縮を生じる。本研究ではSMA患者由来の線維芽細胞、リンパ芽球の細胞株を樹立し、イメージングフローサイトメトリー法を用いてSMNタンパク質を解析した。患者由来細胞では有意にSMNタンパク発現量が低く、リンパ芽球では重症度とSMN発現量に有意な相関がみられた。さらに末梢血を試料としたアルゴリズムを確立し、1.5mlの血液を細胞表面抗原マーカーで染色、溶血、固定、細胞透過処理後に、細胞内SMNタンパク質を抗SMN抗体で染色、解析した。SMN発現量およびSMN凝集能は患者由来血液で有意に低く、重症度とSMN凝集能に有意な相関が示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
全身性の筋萎縮を生じる遺伝性疾患である脊髄性筋萎縮症に対しては、アンチセンスオリゴヌクレオチド製剤や、SMN1遺伝子の機能欠損を補う遺伝子治療法ベクター製品が承認されている。本研究で構築した、1.5mlの血液で解析可能なSMNタンパク質定量手法は、これらの治療の効果を客観的に評価するバイオマーカーの基礎研究となり、将来的に治療の適正化に貢献するものと考えられる。
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