研究課題/領域番号 |
17K16289
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
小児科学
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研究機関 | 国立感染症研究所 |
研究代表者 |
直 亨則 国立感染症研究所, ウイルス第三部, 研究員 (00781741)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2017年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | ヒトメタニューモウイルス / RSウイルス / 宿主因子 / 遺伝子編集 / ウイルス学 / パラミクソウイルス |
研究成果の概要 |
ニューモウイルス(RSウイルス及びHMPV)に共通する感染・増殖に必要な宿主因子として、ヘパラン硫酸の生合成に関与する遺伝子B3GAT3、COG6に加えて、ヘパラン硫酸の修飾に関与する遺伝子HS6STを同定した。ヘパラン硫酸がHMPV及びRSウイルスの細胞侵入に重要なことはすでに知られているが、ヘパラン硫酸の詳細構造とニューモウイルスの細胞侵入についてはこれまで不明であった。本研究により、ヘパラン硫酸の特定の修飾過程(6-O-sulfation)が、RSウイルス及びHMPVの両方の感染に重要であることが示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では最新の遺伝子編集技術(CRISPR/CAS9システム)を用いて作成したゲノムワイドノックアウト細胞ライブラリーを利用して、ヒトメタニューモウイルス(HMPV)及びRSウイルスの感染・増殖に必要な宿主因子の同定を行った。その結果、これまで不明であった、HMPV及びRSウイルスの宿主細胞侵入に必要な詳細構造(ヘパラン硫酸の6-O-sulfation)が明らかとなった。本研究成果は未だ有効な治療法の存在しないHMPV及びRSウイルスの治療法開発のための重要な分子基盤となることが期待される。
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