研究課題/領域番号 |
17K16290
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
小児科学
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研究機関 | 公益財団法人東京都医学総合研究所 |
研究代表者 |
中島 啓介 公益財団法人東京都医学総合研究所, 脳・神経科学研究分野, 研究員 (60795269)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | けいれん重積 / ベンゾジアゼピン / NKCC1 / KCC2 / ブメタニド / GABA-A レセプター / GABA-A受容体 / GABA-A |
研究成果の概要 |
小児けいれん重積に対する急性期治療の第一選択であるベンゾジアゼピン治療の問題点を指摘するとともに、新規治療としてNKCC1ブロッカーであるブメタニドとベンゾジアゼピンとの併用使用の有効性について調べた。 我々のけいれん重積モデルではベンゾジアゼピン投与後に恐怖記憶の異常の改善を認めず、ベンゾジアゼピンとブメタニドの併用にて改善をした。また、われわれのけいれん重積モデルにおいてNKCC1/KCC2の優位な変化が認められた。 また、小児けいれん重積データベースを構築し、軽症例へのGABA-Aレセプター抑制系の抗けいれん薬の過量投与が後遺症の重症化につながっていることを確認した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
小児のけいれん重積の第一選択薬はベンゾジアゼピンであるが、その重症化にNKCC1/KCC2バランスをコントロールする遺伝子の異常がわかってきた。そのためNKCC1ブロッカーであるブメタニドは小児けいれん重積に対して今後の急性期治療薬として期待できる。 我々の結果は動物実験での結果に過ぎないが、今回の結果をもとに小児けいれん重積に対しての急性期治療戦略を考え、単にけいれんを抑制するのみならず後遺症抑制を見据えた治療戦略を立てていくことが重要である。
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