研究課題/領域番号 |
17K16293
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
小児科学
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研究機関 | 愛知県医療療育総合センター発達障害研究所 |
研究代表者 |
加藤 君子 愛知県医療療育総合センター発達障害研究所, 遺伝子医療研究部, 研究員 (30598602)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | Xq27.3q28欠失 / X連鎖性疾患 / X染色体不活性化 / skewed X inactivation / Skewed X染色体不活性化 / 遺伝子 / 脳・神経 |
研究成果の概要 |
Xq27.3q28領域の欠失は知的障害および運動発達遅滞の原因となる。本研究では、Xq27.3q28に欠失をもつが、症状の異なる2例の女児の解析を行った。患者の末梢血を用いてX染色体不活性化解析を行った結果、症状の重い患者1では、欠失のないX染色体が偏って不活性化されていた。一方、もう一方の患者ではランダムX染色体不活性化が認められた。また、HiCデーターベースにより欠失領域のクロマチン高次構造の変化を調べた結果、患者1では劇的にクロマチン構造が変化する可能性が示された。以上のことから、X染色体不活性化状態やクロマチン高次構造の変化の違いが患者の症状に違いを与えたと考えられた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究により、Xq27.3q28領域に欠失をもつ女性に対しては、その重症度の評価にはX染色体の不活性化状態を調べることが有効であることが示された。欠失をもつX染色体が偏って活性化している場合には、知的障害や運動発達遅滞の程度が重度になる可能性が考えられる。また、欠失領域を正確に同定することで、既存のHiCデータを活用したクロマチン高次構造(topologically associating domains, TADs)の変化予測が可能となる。TADsの変化により欠失領域周辺遺伝子の発現が変化する可能性があるため、TADsの変化を調べることも診断に有効であると考えられる。
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