研究課題/領域番号 |
17K16303
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
胎児・新生児医学
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研究機関 | 名古屋市立大学 |
研究代表者 |
上田 佳朋 名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 研究員 (30758420)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
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キーワード | 低酸素虚血性白質傷害 / 豊かな環境飼育 / 皮質内微小電気刺激 / 水平梯子歩行試験 / 運動マップ / 皮質興奮性 / リハビリテーション / ゴルジ染色 / 大脳皮質 / 低酸素虚血性白質障害 / 小児期リハビリテーション / インスリン様成長因子2型 / 発達期白質障害 / 脳室周囲白質軟化症(PVL) / 皮質内微小刺激(ICMS) / インスリン様成長因子2(IGF-2) |
研究成果の概要 |
小児リハビリテーションの基礎実験モデル系の豊かな環境飼育(EE)の新生児低酸素虚血性白質傷害(NWMI)モデルに対する効果を、障害運動機能障害への影響および皮質内微小電気刺激法による電気生理学的影響から検討した。その結果、離乳後から成熟するまでの発育期のEEにより、棒状歩行試験、水平梯子歩行試験、後肢引き戻し試験などによる運動試験の実施により、DWMIにおいて障害されていた運動機能が改善されること、それに一致して皮質微小電気刺激法による運動マップの改善及び皮質刺激閾値の正常化が観察された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ラットを用いた本研究は、動物レベルにおいて発育期のリハビリテーションが障害された運動機能を改善すること、またそれを裏付ける電気生理学的な証拠が確実に示された。今後このメカニズムを詳細に動物レベルで解析を進めて行くことによって、新生児低酸素虚血性白質傷害に対する小児期のリハビリテーションが効果を持つことという事実を科学的な証明を与えることに繋がり、ヒトへの本実験結果の還元が期待される。また、薬剤などによる効果を調べていくことにより、更なる治療効果の展開へと繋がる。
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