研究課題/領域番号 |
17K16319
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
皮膚科学
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
土山 健一郎 東北大学, 大学病院, 助教 (50711743)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2018年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2017年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | Muse細胞 / 色素細胞 / 多能性幹細胞 / 再生医療 / 間葉系幹細胞 / メラノサイト / 再生医学 |
研究成果の概要 |
ヒト脂肪組織に存在するSSEA-3陽性細胞数はドナーの年齢が高いほど低下する傾向があった。一方、ドナーの年齢によらずMuse細胞は、3胚葉の細胞へと分化誘導することができ、さらに、色素細胞へと分化誘導することができた。以上より、年齢によらずMuse細胞は多能性と分化能を持っており、また色素細胞への分化誘導が可能であることわかった。 また、Muse細胞が色素細胞へと分化誘導する過程での遺伝子発現を調べた。Muse細胞は誘導初期に多能性マーカーを発現し、2週目から神経堤細胞マーカーを発現した。メラノブラストのマーカーは分化誘導後5週目から認め、成熟色素細胞のマーカーは中期から後期に発現を確認した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ヒトの体内に自然に存在する多能性幹細胞であるMuse細胞を色素細胞に分化誘導することに成功した。また、生体内で神経堤由来の細胞が色素細胞前駆細胞を経て色素細胞に分化するのと同じように、Muse細胞は分化誘導の初期では神経堤細胞に関連した遺伝子を発現し、分化誘導の中期以降で色素細胞前駆細胞に関連した遺伝子を、そして分化誘導の最終段階で成熟した色素細胞の遺伝子を発現することを確認した。Muse細胞由来色素細胞の遺伝子発現の変遷を明らかにしたことは、将来この細胞を白斑などの色素異常症の治療に応用する際の一助となると考える。
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