研究課題/領域番号 |
17K16320
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
皮膚科学
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
大場 浩史 東北大学, 医学系研究科, 助教 (70726710)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2017年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | プロレニン受容体 / MITF / 色素細胞 / メラノーマ / オートファジー / 色素産生細胞 / 細胞・組織 / 皮膚科学 |
研究成果の概要 |
色素細胞における、プロレニン受容体の発現と機能を解析した。免疫組織化学的解析によって、ヒト組織とマウス組織において、プロレニン受容体がメラノサイト、メラノーマ細胞、網膜色素上皮細胞に発現していることが明らかになった。プロレニン受容体の発現を抑制すると、細胞増殖、遊走能、色素産生関連タンパクの発現が低下した。さらに、プロレニン受容体がオートファジーの制御に関与していることが分かった。プロレニン受容体は、MITFの発現制御を介して、色素細胞の生理機能を調節している可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
色素産生細胞の生理機能の異常は、白髪、シミ、日焼け、白斑症といった外見上の変化に密接に関係している。また、メラノサイトが悪性化したメラノーマは、予後が不良である。本研究課題の遂行により、プロレニン受容体が色素産生細胞の生理機能を調節している可能性が示された。今回の研究成果は、プロレニン受容体がメラノーマの治療標的として、あるいはメラノサイトの機能異常による美容上の課題の克服に寄与する因子となりうる可能性を示唆している。
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