研究課題/領域番号 |
17K16326
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
皮膚科学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
野田 真史 東京大学, 医学部附属病院, 助教 (60794162)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2018-03-31
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研究課題ステータス |
中途終了 (2017年度)
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配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 乾癬 / アトピー性皮膚炎 / 血清 / 皮膚 / アジア人 / 免疫学 / 皮膚科 |
研究実績の概要 |
乾癬患者、アトピー性皮膚炎患者からの皮膚検体で、RNAの抽出と免疫染色を行い、比較検討している。また、血清についてもデータベースを作成中であり、そちらの完成次第ELISAを用いてマーカーの測定を行う。IgEやCCL17、CCL26といったTh2マーカーはアトピー性皮膚炎患者でより上昇していると予想されるが、それがどの程度であるのかは解析を進めれば理解が進む。Th1、Th17、Th22といったほかのマーカーについては乾癬患者でより上昇している可能性が予想されるが、アジア人検体を用いた研究成果を基にすると、日本人ではアトピー性皮膚炎患者でも同程度に上昇している可能性もある。欧米での研究成果と比較することで、アジア人特有の遺伝子発現パターンが有るかどうか、理解することができる。
乾癬患者、アトピー性患者でのバイオマーカーの違いがわかれば、鑑別の難しい症例や治療の選択に今後役立つ可能性が高い。デュピルマブ、セクキヌマブといったそれぞれTh2、Th17を特異的にブロックする注射薬が市場に出てきているが、今後の治療戦略に本研究の成果が役立つと予想される。特に、アトピー性皮膚炎では乾癬よりも免疫異常とバリア障害の病態が複雑であり、病気の本態とされるTh2活性化以外の病因をよいよく理解することが今後の治療戦略には必須である。この治療戦略に役立つよう、日本人特有の発現パターンがあるのか、今後も研究を進めていく。
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