研究課題/領域番号 |
17K16337
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
皮膚科学
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
中島 輝恵 大阪大学, 薬学研究科, 特任研究員(常勤) (60768670)
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研究協力者 |
関口 清俊
室田 浩之
種村 篤
倉田 隆一郎
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2018年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2017年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 汗腺 / ライブイメージング / 発汗 / 収縮機構 / 3次元構造 / イメージング / 収縮メカニズム |
研究成果の概要 |
生体染色法によりヒト汗腺の可視化に成功し、共焦点顕微鏡で標識したヒト汗腺のコイル構造を経時観察から、以下のことを見出した。①ヒト汗腺コイル構造部位はアセチルコリン刺激により収縮を引き起こす。②コイル構造部位を構成する分泌管がアセチルコリン刺激により収縮したのち、遅れて導管部分が拡張した。③さらに発汗阻害剤であるアトロピン前処理により②で示す収縮は阻害された。以上の結果から、汗腺は発汗時収縮することで汗を押し出していることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
進化の過程において、体温上昇を防ぐためのヒト特有のツールとして汗腺を有し発汗機能を手に入れた。そのため汗腺は進化的に未熟な器官であり、生活環境において発汗機能は変化しやすく温暖化による熱中症や、ストレスにより発汗障害が起こり多汗によるQOLの低下などを引き起こす。発汗異常の原因究明、また治療法の確立を目指し、汗腺の発汗機構を解明する。今回、汗腺の発汗時の動きの観察法を確立し、その動きを明らかにした。汗腺は汗を生成して排出するだけでなく、自ら収縮することによって効率よく汗を分泌していることが示唆された。これら知見の積み重ねが、汗腺の機能障害の改善、熱中症の治療法確立につながる。
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