研究課題/領域番号 |
17K16338
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
皮膚科学
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
越智 沙織 大阪大学, 医学系研究科, 助教 (00597495)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 嗅覚受容体 / 精油 / 皮膚の炎症応答 / 11β-HSD1 / 皮膚 / 炎症応答 |
研究実績の概要 |
培養ケラチノサイトにサンダルウッドオイルを添加後24時間で、コルチゾール再活性化酵素(11β-HSD1)の発現がRT-PCRにより増強した。つぎに培養ケラチ ノサイトにサンダルウッドオイルを添加後1時間あるいは24時間で、IL-1β、IL-8、TNFαなどの炎症性サイトカインの発現がRT-PCRにより増強した。また、培養 ケラチノサイトにサンダルウッドオイル添加24時間後に嗅覚受容体(OR2AT4)の発現は免疫染色にて増強傾向を認めた。培養ケラチノサイトにLPSやTNBSで刺激す ると、IL-1β、IL-8、TNFαなどの炎症性サイトカインの発現が増強する。培養ケラチノサイトにLPSやTNBSで刺激し、サンダルウッドオイルを添加すると、RTPCRで炎症性サイトカインを減弱させる傾向であった。siRNAで嗅覚受容体(OR2AT4)をノックダウンさせ、サンダルウッドオイルを添加すると、炎症性サイトカ インのIL-8の発現はRT-PCRで減弱した。よってサンダルウッドオイルは培養ケラチノサイトで、嗅覚受容体OR2AT4は活性化させ、IL-8などの炎症性サイトカイン の発現を増強させることが明らかになった。今後は嗅覚受容体とコルチゾール再活性化酵素(11β-HSD1)のかかわりを明らかにしたい。 次にマウスを用いて、マウスの背部にTNCB外用し、刺激皮膚炎を生じさせ、サンダルウッドオイルを外用し、炎症応答を検討した。TNCBによって発現が増強したCXCL1はサンダルウッドオイル外用で抑制した。培養ケラチノサイトにおいて、天然のサンダルウッドオイルでは産地や製造日によって、精油の質が左右されるため、合成系のサンダルウッドオイル数種類や他の精油でも11β-HSD1,嗅覚受容体について検討した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
嗅覚受容体の発現をRT-PCRや、Western blottingでうまくワークできないので、実験を繰り返している。マウスに関しても、11β-HSD1のノックアウトマウスの生殖がうまくいかず、実験に適するの数ができない。
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今後の研究の推進方策 |
マウスの作製と、嗅覚受容体の活性化を免疫染色などCa刺激など、他の方法で解析していく。他の精油に関しても実験を行う。
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