研究課題/領域番号 |
17K16342
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
皮膚科学
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研究機関 | 愛媛大学 |
研究代表者 |
難波 千佳 愛媛大学, 医学部附属病院, 助教 (50736139)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2017年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | skin blotting法 / 炎症性皮膚疾患 / TNF-α / IFN-γ / 皮膚免疫・炎症学 |
研究成果の概要 |
ニトロセルロースメンブレンを皮膚表面に貼付し経表皮的に炎症性サイトカインの検出を行うskin blotting法を用いて、炎症性皮膚疾患においてサイトカインの検出を試みた。具体的には、多型紅斑・固定薬疹・Stevens-Johnson症候群・薬剤過敏症症候群・中毒性表皮壊死症・多形慢性痒疹などにおいてTNF-αとIFN-γなどのサイトカインの検出を行った。疾患ごとに検出されるサイトカインの差について検討し、生検皮膚の病理診断で確認された皮膚障害の程度との相関の有無を検討した。結果としては、皮膚障害のgradeの高い症例では、病変と非病変部においてサイトカインの検出に差がみられた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
重症薬疹は早期診断が重要となる疾患であるが、多型紅斑型の発疹が、Stevens-Johnson症候群や中毒性表皮壊死症のような重症薬疹へ進展するかどうかは臨床所見のみでは鑑別は困難である。また、早期診断に有用な血中のバイオマーカーは未だないことから、診断と評価には皮膚生検が不可欠である。今回行ったskin blotting法による経皮的なサイトカインの検出により、皮膚障害の重症度を予測することが可能となれば、侵襲度の高い皮膚生検を行わず、非侵襲的な方法で重症薬疹の早期診断を行うことが可能となるかもしれない。
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