研究課題/領域番号 |
17K16361
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
皮膚科学
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研究機関 | 国立研究開発法人理化学研究所 |
研究代表者 |
森田 梨津子 国立研究開発法人理化学研究所, 生命機能科学研究センター, 研究員 (20700040)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
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キーワード | 1細胞ライブイメージング / 1細胞RNA-seq / 毛包幹細胞 / 1細胞ライブイメージング / 1細胞RNA-seq / live imaging / ex vivo live imaging / 1細胞transcriptome / hair follicle / Live imaging |
研究成果の概要 |
毛包の再生能を支える毛包表皮幹細胞が、胎仔期に正しい場所と時間に誘導される機構は、いまだ十分に理解されていない。本研究では、1細胞解像度のライブイメージングとRNA-seq解析を駆使して、毛包表皮幹細胞が生まれる過程を連続的かつ網羅的に追跡した。その結果、将来の幹細胞になる細胞は毛包プラコード辺縁の基底細胞層から誘導されること、プラコードには遺伝子発現パターンの異なる表皮細胞系譜が同心円上に配置し、この二次元同心円パターンが間葉側へ突出・陥入して長軸方向に伸長することで、三次元的な筒状の毛包構造を作ること、成体毛包幹細胞の性質は、毛包の形態形成過程を通じて段階的に獲得されることを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究により、一見均質な細胞から幹細胞と分化細胞が生み出され組織の秩序や恒常性が形成されていく仕組みを理解することは、毛包だけでなく多くの器官発生に普遍的に存在する「可塑性と頑強性」の理解に繋がると期待される。さらに、幹細胞の誘導、適切な維持・制御の機構が解明されれば、生体外における毛包培養や胎仔性幹細胞の誘導・増殖・分化の制御技術の開発に大きく寄与することが期待され、将来的には薬剤評価系の確立など、皮膚や毛包に伴うがんや疾病に向けた創薬開発に貢献できると期待される。
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