研究課題/領域番号 |
17K16373
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
精神神経科学
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研究機関 | 金沢大学 |
研究代表者 |
西川 宏美 金沢大学, 医学系, 研究員 (70534155)
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研究協力者 |
戸田 重誠
林 子喬
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2018年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2017年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 習慣 / 目標指向性行動 / 強迫性 / 線条体 / 扁桃体 / 習慣化 / 意欲 / ストレス |
研究成果の概要 |
習慣化が困難として知られる固定インターバル条件において、「個体がインターバルをモニターし続けるために必要な持続性注意が習慣化を阻害する」と仮説を立て、レバー押しのタイミングを教示するシグナルを付加してオペラント訓練を施行したところ、動物の行動は予想通り習慣化した。また、「目標指向性行動から習慣化への移行を妨げるのは訓練の連日反復であり、逆に移行を促進するのは一定期間の訓練休止である」と仮説を立て、通常習慣化しない7日間のオペラント訓練の後に行動が目標指向性であることを確認の後、2週間の訓練休止期間を挟んで習慣化の有無を再検討したところ、行動が習慣化していることを確認した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
習慣とは何か、と言う議論は古くから心理学あるいは神経科学で存在し、複数の有力なモデルが提唱されてきた。それにも関わらず、モデル間には無視できない齟齬が存在し、また神経回路や電気生理学的な新たな知見もモデル間の矛盾に十分な説明を与えることができていなかった。本研究の成果はこれらの問題の解決に新たに道筋を示すことが期待される。また、目標指向性行動と習慣のアンバランスは、依存症、強迫性障害、発達障害、認知症など様々な精神神経疾患の病態生理に関わることから、本研究の成果はこれらの疾患の病態機序の解明と治療法の開発に多大な貢献をすると期待される。
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