研究課題/領域番号 |
17K16384
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
精神神経科学
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研究機関 | 高知大学 |
研究代表者 |
田中 健二朗 高知大学, 教育研究部医療学系基礎医学部門, 助教 (30552260)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 社会行動 / オキシトシン / 視床下部 / 発達障害 / ひきこもり / 社会的隔離 / 社会的嗜好性 / 社会不安 / 社会精神医学 |
研究成果の概要 |
本研究では離乳後約2か月間にわたって隔離環境で飼育されたラットの社会的行動とオキシトシン産生細胞の活動レベルを解析し、幼い時期に "ひとりぼっち" で育つことが精神的な発達に及ぼす影響を明らかにした。ラットは通常、単なる物体(非社会的刺激)よりも同種の他個体(社会的刺激)により強い興味を示す。しかしながら隔離飼育された雌性ラットにおいてはこのような性質が認められなかった。また同ラットは他個体に近づく行動が少なく、社会的な関わりへの動機づけが低下していた。さらに同ラットの視床下部オキシトシン産生細胞において、同種の他個体との接触に伴う反応が正常なラットのものと比べて低下していた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では成熟後の社会行動に対する生育環境の影響と、視床下部オキシトシン産生細胞の関わりが示された。これらは社会性の発達メカニズムの解明に寄与し、発達障害やそれに関連する精神疾患の病態解明に役立つ。また近年、労働人口が減少する中にあって仕事や学校に行かず長期間自宅に閉じこもる若年者、いわゆる「ひきこもり」の増加が社会問題化している。本研究で用いた動物モデルは、人間のひきこもりとは異なりその多様な病態のすべてを説明するものではないが、成長過程における社会的経験が極端に乏しいという点においては共通していることから、同モデルをひきこもりに関連する脳内分子や神経回路の特定に役立たせることも期待できる。
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