研究課題/領域番号 |
17K16385
|
研究種目 |
若手研究(B)
|
配分区分 | 基金 |
研究分野 |
精神神経科学
|
研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
織部 直弥 九州大学, 医学研究院, 特別教員 (70730498)
|
研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2019-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
|
配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
|
キーワード | 統合失調症 / 脳波 / ガンマオシレーション / 聴性定常反応 / 機能的MRI |
研究成果の概要 |
健常者14名、統合失調症19名について脳波及び機能的MRIを用いた聴性定常反応の測定を行い(ベースライン)、約1年後に2回目の測定を行った(フォローアップ)。ベースラインでは、統合失調症患者では、脳波における40ヘルツ刺激に対する聴性定常反応が低下していた。また、機能的MRIでは統合失調症群では80ヘルツ刺激に対するBOLD信号の増大が見られた。フォローアップにおいても、同様の異常が見いだされた。聴性定常反応の縦断的な変化は統合失調症群、健常群ともに有意な変化ではなかった。症状との関連は明らかではなかった。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
統合失調症患者の生活は、幻覚、妄想、思考障害といった陽性症状、感情鈍麻などの陰性症状、認知機能の低下など多様な症状や二次的な機能低下によって影響を受けており、特にその急性期における障害の程度はあらゆる疾患の中でも最も重いとみなされている。その結果、就業率の低さ)、社会からの阻害などの社会機能の低下を来たし、現代社会における大きな損失となっていると考えられるが、その病態を客観的に評価する指標は確立されていない。聴性定常反応は、統合失調症のバイオマーカーとして非常に有用である可能性があるが、統合失調症の病期を通じてどのように変化をするのかについて縦断的に評価した研究はない。
|