研究課題/領域番号 |
17K16390
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
精神神経科学
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研究機関 | 横浜市立大学 |
研究代表者 |
千葉 悠平 横浜市立大学, 医学研究科, 客員講師 (50722500)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | NMDA受容体抗体 / 自己免疫性脳炎 / 難治性精神疾患 / 神経免疫 / アルツハイマー型認知症 / MRI解析 / DTI解析 / MMP-9 / MDA受容体抗体 / MRI DTI / 橋本脳症 / NPSLE / 通過症候群 / MRI / DTI / NMDA受容体脳炎 / 脳・神経 |
研究成果の概要 |
本研究では、難治性精神疾患患者において、抗NR1、NR2抗体陽性であることがわかり、免疫療法を行った患者において、MRI画像のDTI解析を行った。結果回復が遅れている患者においては、回復がみられた患者と比較して、脳の複数の部分で、MD値が大きくなっていることが明らかとなり、脳微細構造の異常を指摘していると考えられた。この結果は、令和3年度に行われた、日本精神神経学会学術総会にて、シンポジウム等で、発表をおこなった。 また、解析中に活用したADNIデータを用いて、アルツハイマー型認知症の前駆期において、MMP-9と呼ばれる免疫関連物質が変化している可能性を見出した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
難治性精神疾患患者の中で、自己免疫機序によって生じている症例が存在すること、および、免疫療法を行ったあとに、脳微細構造の変化を追いかけることが予後や機能の評価に役立つ可能性があることが見出された。難治性精神疾患患者の一部に免疫療法での治療可能性のある一群があることを示唆し、その治療法や評価法について役立つと考えられた。また、アルツハイマー型認知症においても免疫異常の関与を示唆する結果であった。
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