研究課題/領域番号 |
17K16393
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
精神神経科学
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研究機関 | 国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構 (2019) 奈良県立医科大学 (2017-2018) |
研究代表者 |
松岡 究 国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構, 放射線医学総合研究所 脳機能イメージング研究部, 研究員(任非) (80613794)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | アルツハイマー型認知症 / 健常者 / 123I-FP-CIT / ドパミン / セロトニン / 心理的ストレス / 抑うつ / 精神病症状 / ドパミントランスポーター / セロトニントランスポーター / 脳神経疾患 |
研究成果の概要 |
アルツハイマー型認知症における抑うつや精神病症状の機序として、セロトニン・ドパミン神経系の関与が想定される。本研究では、123I-FP-CITを用いたSPECT検査によって、アルツハイマー型認知症や健常者におけるセロトニン・ドパミン神経系の関与を検討した。健常者を対象とした解析の結果として、線条体の123I-FP-CIT集積値と心理的ストレスとの間に負の相関がみられ、抑うつとの間に負の相関がみられた。生活におけるストレスと高齢期の抑うつの関係には、線条体のドパミン神経系の変化が介在していると考えられた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
うつ病は、高血圧や糖尿病などとともにアルツハイマー型認知症のリスクファクターとして知られており、老年期うつ病を予防することはアルツハイマー型認知症の予防に寄与すると考えられる。生活におけるストレスが高齢期における抑うつのリスクとなることが報告されているが、その機序としては不明な点が多い。本研究から、生活におけるストレスと高齢期の抑うつの関係には、線条体のドパミン神経系の変化が介在している可能性が示唆されるが、老年期うつ病の発症早期のバイオマーカーの開発につながると考えられる。
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