研究課題/領域番号 |
17K16397
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
精神神経科学
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研究機関 | 獨協医科大学 |
研究代表者 |
有銘 預世布 獨協医科大学, 医学部, 講師 (80609404)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 統合失調症 / モデルマウス / ワーキングメモリー / 神経回路 / 前辺縁皮質 / 背内側線条体 / 動物モデル / In vivoカルシウムイメージング / in vivo カルシウムイメージング / 精神疾患 / 認知機能障害 / 神経科学 |
研究成果の概要 |
統合失調症の中核症状と考えられているワーキングメモリーなどの認知機能障害は、現存する抗精神病薬ではほとんど効果がない。また、その神経回路病態も不明である。本課題ではフェンサイクリジン(PCP)を慢性投与したマウスが示すワーキングメモリー障害の責任領域候補として同定していた前辺縁皮質の2ー3層における興奮性シナプスと抑制性シナプスのバランス異常を見出し、同領域における特定の神経回路の異常がワーキングメモリー障害の神経基盤を成す可能性が示唆された。本課題により、PCP慢性投与マウスのワーキングメモリー障害の原因神経回路に関する基盤的データを収集できたと考えている。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
統合失調症の中核症状と考えられているワーキングメモリーなどの認知機能障害は、現存する抗精神病薬ではほとんど効果がない。また、その神経回路病態も不明である。本課題により得られた統合失調症のモデルマウスにおけるワーキングメモリー障害の原因神経回路に関する基盤的データは、神経回路活動の特異的な操作手法などを用いることによって認知機能障害の因果性の解明に迫ることを可能とし、将来的には統合失調症の認知機能障害を特異的に標的とした治療法の開発に寄与すると期待される。
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