研究課題/領域番号 |
17K16398
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
精神神経科学
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研究機関 | 昭和大学 |
研究代表者 |
藤野 純也 昭和大学, 発達障害医療研究所, 講師 (90783340)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 発達障害 / 意思決定 / 自閉スペクトラム症 / 行動経済学 / 注意欠如多動性症 |
研究成果の概要 |
自閉スペクトラム症(ASD)を対象に、埋没費用(事業や行為の中止を行っても戻ってこない資金や労力)が関わる状況下での意思決定を調査した。結果、ASD群では定型発達群と比較して、埋没費用効果が低いことが明らかになった。他にも、不確実さや公平性が関わる状況での意思決定を評価し、ASD群では、経済学的に合理的な意思決定パターンを示すものの文脈感受性が低く、状況に即して柔軟な意思決定を行うことに困難さがあることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究課題の一連の結果より、ASDの意思決定において、困難さだけでなく長所も明らかになってきた。同結果は、自己理解の向上や環境調整への一助となることが期待される。今後、ADHDとの比較、行動経済学的手法・複数のモダリティーのMRI・反復性経頭蓋磁気刺激法などを組み合わせることでメカニズムを深く検証し、同疾患群の心理社会的介入、新規治療法を検討する上で重要な手掛かりとしていきたい。
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