研究課題/領域番号 |
17K16413
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
放射線科学
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研究機関 | 弘前大学 |
研究代表者 |
嵯峨 涼 弘前大学, 保健学研究科, 助教 (50794145)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | 放射線抵抗性 / 4-メチルウンベリフェロン / 炎症性サイトカイン / 放射線治療 / インターロイキン6 / 放射線感受性 / インターロイキン / 癌幹細胞 / インターロイキン6 |
研究成果の概要 |
放射線治療は癌に対して有効な治療法であるが,癌細胞が放射線抵抗性を獲得し,治療後に残存することによって,予後不良となる。そこで,抗炎症作用を有する4-メチルウンベリフェロン(4-MU)を併用し,癌細胞の放射線抵抗性に関わる分子機構を抑制することを目的として,本研究を行った。その結果,放射線照射単独に比較して4-MUを併用すると,癌細胞の放射線に対する生存率が有意に減少し,放射線抵抗性に関わるインターロイキン6のシグナル伝達経路が不活性化されることが示唆された。したがって,放射線治療における放射線増感剤として4-MUの臨床応用が期待される。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
放射線治療中に癌細胞が放射線抵抗性を獲得し,残存することが再発を引き起こす原因になっている。4-メチルウンベリフェロン(4-MU)はヒアルロン酸合成阻害剤であり,抗腫瘍効果ならびに転移阻害効果を有することが報告されているが,放射線と併用時の影響は不明である。本研究により,4-MUの放射線増感効果とその機序が明らかになったことは,残存放射線抵抗性細胞への直接的治療ならびに癌転移防止剤の確立による臨床応用化において,学術的のみならず放射線治療の予後改善に大きく寄与すると考えられる。
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