研究課題/領域番号 |
17K16418
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
放射線科学
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
関野 雄太 筑波大学, 附属病院, 医員 (50795713)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | オンコサーミア / 放射線増感効果 / 陽子線 / アポトーシス / 低出力温熱治療 / オートファジー / 温熱療法(ハイパーサーミア) / 細胞死 / 放射線治療 / 陽子線治療 / 間欠的低酸素 / 間欠的低酸素経験細胞 / 温熱療法 / 放射線 / X線 |
研究成果の概要 |
種々のがん細胞を用いて新規低出力温熱治療装置オンコサーミアによる加温治療が、ウォーターバスなどの温水循環による加温と比べて優位に強い生物効果を示すことを明らかにしてきた。また、間欠的酸素環境に置かれ、放射線に抵抗性を獲得したがん細胞に対するOTの有効性も確認してきた。X線に加え筑波大学が有する先端放射線治療である陽子線を用いて、オンコサーミアとの併用による殺細胞効果を検討した。その結果、X線を用いた場合とほぼ同様に陽子線との併用においてもWB加温に比べより効率的に細胞致死を誘導し、大きな温熱増感比を示すことを明らかとした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
陽子線治療は物理的特徴から、がんへ高線量を照射し、副作用を低減することから、各種癌治療に応用されてきた。しかし、低酸素細胞などの治療抵抗性の病態に対してより有効な治療法の開発が必要とされている。本研究により、患者の負担が少ない、低温による温熱療法の併用により治療効果が増強される基礎生物学的な結果を得ることができた。さらなる知見の蓄積により、より効率的で患者の負担の少ない治療法につながると考えられる。
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