研究課題/領域番号 |
17K16425
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
放射線科学
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
原田 倫太郎 千葉大学, 医学部附属病院, 助教 (20568662)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 放射線治療 / 低用量抗癌剤 / 子宮頸癌 / 膵臓癌 |
研究成果の概要 |
HeLa-S3(子宮頸癌細胞)を用いて照射と抗癌剤シスプラチン(CDDP)の併用効果に関する基礎的検討を実施した。X線照射と抗癌剤が単独・併用にて腫瘍細胞に傷害を与える線量と薬剤濃度を細胞のDNA合成阻害とコロニー形成能を指標として検討した。照射とCDDPの併用(1.25-2.5μl/ml)にて顕著な腫瘍細胞の増殖抑制効果が認められた。また、HeLa-S3細胞を移植したヌードマウスでは、照射10日後に再増殖が見られる6Gyで3回の局所照射後にCDDPの500-1000μg/kg投与で明らかな腫瘍増殖抑制効果が認められた。これは照射線量と低用量抗癌剤の併用効果を示す結果と思われる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
がん治療における放射線療法では、腫瘍縮小効果を期待して抗癌剤との併用療法が行なわれている。当施設に置いても子宮頸癌に対して局所制御や根治的治療を目的として化学放射線治療が実施されている。放射線照射と抗癌剤の同時併用で明らかな治療効果が得られるが治療を継続するために障害となるのが嘔吐や悪心などの副作用の発現である。本研究では、腫瘍細胞レベルにおけるCDDP濃度と照射線量の効果関係についてのin vitro実験および照射と抗癌剤によるマウスの抗腫瘍効果の検討(in vivo)を実施して低濃度CDDPにて明らかな併用効果が認められ、臨床に寄与でき得る基礎的な知見と思われた。
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