研究課題/領域番号 |
17K16431
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
放射線科学
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研究機関 | 金沢大学 |
研究代表者 |
川嶋 広貴 金沢大学, 保健学系, 助教 (70775577)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
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キーワード | X線CT / 高解像度 / 四肢 / コンピュータ断層撮影 / 解像度 / CT / 放射線 |
研究成果の概要 |
コンピュータ断層撮影(CT)の空間分解能は,主に検出器ピッチ,焦点サイズ,焦点-検出器間距離などの幾何学的配置によって決定される.そのため,臨床で使用されている汎用型CTの解像度は限られる.一方で四肢専用のCTは,高解像画像が得られるものの,撮像時間の延長やCT値精度の低下が懸念される.これらの問題を解決し,CTの解像度を飛躍的に改善するため,高精細検出器システムを既存のCT検出器の上に構築し,近接ジオメトリとした超高解像度CTシステムの基礎的技術を開発した.この高解像度CTは,汎用型CTと比べ,明らかに優れた画質特性を示し,骨梁など微細構造を明瞭に描出することができる.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
CTの高解像化に関する研究発表が報告されているが,高速かつCT値精度を担保しながら人体の微小構造を描出し得る技術開発は無い.本研究は,汎用型CTの利点である大容量のX線出力を活用しつつ,高精細検出器を用いて近接ジオメトリとすることで高解像度化する新たな試みである.撮像範囲が6.8 mmと限定的であるものの,顕著な解像度の向上に成功し,0.2 mm程度の大きさである骨梁構造の描出が可能となった.今後,骨髄レベルでの画像観察により,四肢疾患の新たな画像所見の発見や治療効果を可視化できる可能性があり,臨床応用されることで医療の質の向上に貢献できる.
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