研究課題/領域番号 |
17K16442
|
研究種目 |
若手研究(B)
|
配分区分 | 基金 |
研究分野 |
放射線科学
|
研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
原田 文 神戸大学, 医学研究科, 医学研究員 (50610284)
|
研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2019-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
|
配分額 *注記 |
3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2018年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
|
キーワード | Nanoparticle / Radiosensitization / Cancer / ナノ粒子 / 放射線増感 / メタルナノ粒子 / 幹細胞 / 放射線 / ナノバイオ / トランスレーショナルリサーチ |
研究成果の概要 |
本研究では、過酸化チタンナノ粒子と金ナノ粒子を用いてその放射線増感効果を中心に検討した。Cell-free系では、金ナノ粒子ではヒロドキシラジカルの産生が認められ、過酸化チタンナノ粒子では過酸化水素の発生が認められた。放射線照射によるアポトーシスの誘導は金ナノ粒子では僅かであり、過酸化チタンナノ粒子では増強が認められた。Xenograft腫瘍では腫瘍増殖抑制効果は過酸化チタンナノ粒子でより強く認められた。これらの結果は、過酸化チタンナノ粒子による過酸化水素の発生と放射線照射による過酸化水素の更なる発生に起因すると考えられる。間葉系幹細胞への導入を試みたが、良好な導入は確認出来なかった。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
過酸化チタンナノ粒子は金ナノ粒子と比較して、ROSの産生などの観点から、難治癌に対する治療戦略の中でより有望な候補物質といえる。動物実験では、腫瘍増殖抑制効果が認められたが、今後前臨床試験や臨床試験への移行するためには、ナノ粒子の均一な製造方法や表面修飾方法を更に検討していく必要があると思われる。
|