研究課題/領域番号 |
17K16456
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
放射線科学
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研究機関 | 長崎大学 |
研究代表者 |
井手口 怜子 長崎大学, 原爆後障害医療研究所, 助教 (10457567)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 18F-FDG PET/CT / 動脈硬化 / 血管炎 / IgG4関連疾患 / F-18 FDG-PET-CT / 大動脈 / SUV max / SUV mean / TBR / 18-FDG-PET-CT / 18F-FDP PET/CT / 18F-FDG-PET / 定量的評価法 |
研究成果の概要 |
18F-FDG PET/CTはブドウ糖類似物質であるFDGを用いた核医学検査で、ブドウ糖代謝が盛んな組織に集積する。腫瘍診断に用いられているが、近年、炎症性疾患に対する有用性が注目されている。本研究では18F-FDG PET/CTを用い、動脈硬化のみでなく血管炎やIgG4関連疾患といった血管に炎症を来す疾患についてFDGの集積を測定し、病態解明について試みた。 動脈壁におけるFDGの集積は血管炎やIgG4関連疾患の活動性評価に有用であり、形態学的な異常が出現する前に評価が可能であることが示唆された。更に動脈壁でなく脾臓の集積が炎症の程度を反映していることがわかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
血管に炎症を来す疾患は様々なものがあり、診断や活動性の評価は臨床的な検査のみでは時に難しい。CTやMRI、超音波検査など形態学的な評価も必要であるが18F-FDG PET/CTを撮像することで、機能的な評価が可能となる。今回の研究で血管に炎症を来す疾患の診断や病勢把握に18F-FDG PET/CTが有用であることがわかった。さらに血管のみでなく脾臓など他の臓器も炎症の程度を反映していることが示唆され、炎症本態の解明に近づくことができたと考える。
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