研究課題/領域番号 |
17K16462
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
放射線科学
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研究機関 | 鹿児島大学 |
研究代表者 |
中條 正典 鹿児島大学, 鹿児島大学病院, 特任助教 (60727171)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
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キーワード | GagCEST / グルコサミノグリカン / 軟骨形成腫瘍 / GagCEST |
研究成果の概要 |
研究期間中、約50例の骨腫瘍に対しGAG CESTの撮像を行い、腫瘍内のGAGのCEST効果を定量評価した。評価した症例のうち、軟骨系腫瘍と診断された症例は4例であった。ファントムデータの結果も考慮し、画像解析を行ったが、GAG CESTの定量化できたのは4例中2例のみで高悪性度のchondrosarcoma G3のほうが良性であるenchondromaよりGAG CEST値は低かったが、症例数が少なく統計学解析は行えなかった。本研究では、GAG CESTにおける軟骨系腫瘍の良悪性鑑別の有用性を証明できなかったが、対象症例の収集・最適なGAG CEST値の算出に難航した点も要因と考えられる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
良性である内軟骨腫・低悪性度軟骨肉腫と高悪性度軟骨肉腫では治療・予後が異なるため、画像でより正確に両者を鑑別する事は最適な治療法を選択する上で非常に有意義であるが、従来の画像診断では鑑別が困難な事が少なくない。高悪性度軟骨肉腫では内軟骨腫・低悪性度軟骨肉腫と比べ腫瘍内のGAG量は低いと考えられ、軟骨基質に特異的な物質であるGAGは軟骨形成腫瘍の良悪性鑑別のマーカーになり得るがGAGの画像化に基づく良悪性鑑別の画像法は報告されていない。GagCESTのような新たな分子イメージング法の研究ならびに臨床応用の確立は正確な質的診断・悪性度診断を可能とし最適な治療方針の決定・予後評価を可能する。
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