研究課題/領域番号 |
17K16469
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
放射線科学
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研究機関 | 名古屋市立大学 |
研究代表者 |
浦野 みすぎ 名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 講師 (10769954)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 乳がん / 超音波 / エラストグラフィ / 放射線治療 / 乳房浮腫 / 乳癌 / 超音波診断 / 乳房温存術 |
研究成果の概要 |
22例に関して同一対象の術前~術後~放射線治療1年後までの超音波Bモード画像およびエラストグラフィー画像の収集とデータ登録をおこない、chalactristics、皮膚厚、strain ratio値などの統計解析を行った。エラストグラフィの strain 値は術後領域において、放射線治療終了1ヶ月後の皮膚、脂肪及び乳腺実質で術前と比較し有意に低下した。放射線治療終了1年後には放射線治療終了1ヶ月後と比較し術後領域の皮膚、脂肪及び乳腺実質でstrain ratio値は上昇し、硬化の軽快が考えられたが統計学的有意差を認めなかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
音響カプラーを使用した乳がん術後乳房の超音波エラストグラフィでの評価により、術後の皮膚肥厚と放射線照射後の皮下脂肪および乳房実質の弾力性の低下を証明した。 乳房浮腫は臨床的な乳房の硬さに重要な役割を果たしており、手術創およびその周囲の線維化は、手術された領域での後期の乳房の硬さに影響を与える可能性がある。ストレイン値 は、乳房温存療法後の乳房浮腫の臨床経過をモニタリングする場合、皮膚の厚さよりも優れたマーカーである可能性がある。乳房術後の超音波エラストグラフィでの評価は乳房浮腫の臨床経過のモニタリングに有用な非侵襲的ツールであると考える。
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