研究課題/領域番号 |
17K16470
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
放射線科学
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研究機関 | 名古屋市立大学 |
研究代表者 |
菊池 祥平 名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 助教 (90771709)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 左室駆出率の保たれた心不全 / 心臓交感神経機能 / 心臓PET検査 / 心臓交感神経機能の低下 / 心房細動 / β遮断薬 / 心臓交感神経-節前機能の低下 / 開始時期の遅延 / 心不全 / 心臓交感神経活性 |
研究成果の概要 |
HFpEFでは対照群である心血管疾患の合併のない健常者や高血圧患者と比較して、HED-Lateが有意に低値であった(健常者:15.8±2.5 vs 高血圧患者:12.4±3.1 vs HFpEF:9.2±4.8(%/min), p=0.005)。交感神経終末機能と関係する因子を検討したところ、心房細動を有するHFpEFにおいてβ遮断薬の内服がある群ではβ遮断薬のない群と比較して、HED-Lateが保たれていた(12.5±2.3 vs 3.9±1.3(%/min), p=0.002)。以上より、心房細動を有するHFpEFではβ遮断薬の内服により心臓交感神経機能が保たれる可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は左室駆出率の保たれた心不全(HFpEF)患者の心臓交感神経機能を、心臓PET検査を利用して評価したものである。現在のところ、本邦ではこの検査は保険償還されていないため臨床的に実施することはできない。今回の研究結果より、健常人や高血圧患者と比較したHFpEF患者における心臓交感神経機能低下の特徴が明らかとなった。さらに、心房細動を合併したHFpEF患者においては、β遮断薬が心臓交感神経機能の低下を抑制させる効果が示唆された。このことから、心臓交感神経機能をPET検査で評価する有用性が示されたと考える。
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