研究課題/領域番号 |
17K16471
|
研究種目 |
若手研究(B)
|
配分区分 | 基金 |
研究分野 |
放射線科学
|
研究機関 | 京都府立医科大学 |
研究代表者 |
山田 幸美 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 客員講師 (60785773)
|
研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2023-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
|
キーワード | IVIM / SWI / T2*WI / 子宮筋腫 / 子宮肉腫 / MRI |
研究成果の概要 |
子宮筋腫及び肉腫において、両者の鑑別におけるIVIM-MRIの有用性を検討した。また、微小出血の検出に優れるSWI/T2*WIも撮像し、良悪性鑑別に寄与しうるか評価した。子宮腫瘤計38例を対象とし、IVIM-DWI、SWI/T2*WIを含めたMRI撮像を行った。IVIMパラメータ(D、D*、f)の算出、SWI/T2*WIにて出血を疑う低信号域を評価し、術後の病理組織像と対比した。結果、D*の値は良性ではばらつきがあったが、悪性では良性病変の値とのオーバーラップはあるものの、全体に高い値を示した。悪性ではSWI/T2*WIでの低信号域が全例で認められ、病理組織でも出血が証明された症例が多かった。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
子宮筋腫及び肉腫は筋層内に好発するため、術前に生検にて組織診断を行うことが困難である。また筋腫には様々な変性や変異型が存在し悪性との鑑別に難渋する例があり、良悪性により術式も異なってくるため、両者の鑑別能を上げることは臨床的に重要である。一般に肉腫では充実部が高血流を示し、凝固壊死などによる出血を含む割合が高い。今回の検討により、IVIM-DWIを用いた非造影MRIによる子宮腫瘤の微小灌流情報の算出、 SWI/T2*WIでの微小出血を疑う低信号域の有無の評価が、良悪性の鑑別診断に寄与しうる可能性が示唆された。ただし悪性の症例の割合が非常に少なく、今後の症例の蓄積による追加検討が必要である。
|