研究課題/領域番号 |
17K16477
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
放射線科学
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研究機関 | 奈良県立医科大学 |
研究代表者 |
太地 良佑 奈良県立医科大学, 医学部附属病院, 研究員 (60773265)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2018年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 動注化学療法 / RCN-9腫瘍移植ラット / 造影超音波 / time intensity curve / 抗腫瘍効果判定 / time-intensity curve / VX2腫瘍移植家兎 / 超音波弾性画像 / エラストグラフィ |
研究成果の概要 |
大腸癌肝転移モデルラットと殺細胞性抗癌剤(イリノテカン、SN-38内包のナノ粒子製剤)を用いて静注療法、肝動注療法を行い、治療効果判定に造影超音波を施行した。造影超音波のtime intensity curveのパラメータのうちTTP(time to peak)と近似曲線の定数k値が腫瘍径との相関が強いことが明らかになった。また、各治療法の早期からそれら二つのパラメータが変化し、奏効率の高いもの(responder)と低いもの(non-responder)の間で早期より有意差がみられた。このことから上記二つのパラメータが治療早期予測の因子となる可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
現在、抗腫瘍効果の判定にCTやMRI、FDG-PETが用いられている。これらの検査は診断能や客観性において超音波検査より勝る。一方で超音波検査は低侵襲で廉価であることから繰り返し評価できるという側面がある。そのため超音波検査が高い客観性をもち治療早期からの評価が可能になれば、治療戦略がより良いものとなり、患者の生命予後に大きな影響を持つ。本研究では造影超音波を用いてラットの肝腫瘍を評価し、治療早期から造影超音波のパラメータの有意な変化がみられた。これより本研究成果は超音波による早期での抗腫瘍効果評価の推進に寄与することが期待できる。
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