研究課題/領域番号 |
17K16489
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
放射線科学
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研究機関 | 日本医科大学 |
研究代表者 |
安井 大祐 日本医科大学, 医学部, 助教 (00755001)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | 肝細胞癌 / 経皮的肝動脈化学塞栓術 / エマルジョン / 肝動脈化学塞栓術 / 単分散 / 抗癌剤 / 乳膜化 / 膜乳化 / IVR |
研究成果の概要 |
本研究では、根治治療困難な肝細胞癌に対する主軸治療である肝動脈化学塞栓術における新たな塞栓物質の開発を主題とした。多孔性ガラス膜 (SPG膜)を用い、界面活性剤としてポリエチレン硬化ヒマシ油60を添加して直接膜乳化を行うことで、均一な粒子径を有するミリプラチン とリピオドールの単分散系s/o/w emulsionを得ることに成功した。また動物実験では、この新たなs/o/w emulsionが従来のsuspensionと比較して、腫瘍内により良好に集積し、停滞する可能性が示された。また安全性についても、従来のものと同等ないし優れていることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究において、新たな塞栓物質である単分散系エマルジョンを使用することにより、肝細胞癌に対するカテーテル治療の成績が向上する可能性が示唆された。肝細胞癌の患者のうち、手術やラジオ波焼灼術などの根治治療の適応となる方は限られているため、本研究の臨床応用により肝細胞癌全体の治療成績の向上が期待できる。また近年では大腸癌や膵癌からの転移性肝腫瘍の患者が増えているが、本研究の成果を応用することにより、これらの疾患においても予後改善が期待できるものと考える。
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