研究課題/領域番号 |
17K16492
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
放射線科学
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研究機関 | 関西医科大学 |
研究代表者 |
丸山 拓士 関西医科大学, 医学部, 助教 (20786678)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | リンパ漏 / 胸管 / 乳び漏 / インターベンショナルラジオロジー(IVR) / 放射線 / インターベンショナルラジオロジー(IVR) |
研究成果の概要 |
【研究】頸部胸管塞栓前後の、胸管内圧の実測値の測定と、胸管と下大静脈の圧較差の変化の研究を行った。豚の胸管が画像ガイド下に穿刺され胸管にカテーテルが挿入された。下大静脈にもカテーテルが挿入された。これらのカテーテルを用いて、胸管内圧の実測値が測定され、胸管と下大静脈の圧較差が検査された。その後、頸部胸管が塞栓された。頸部胸管塞栓後に、再度、胸管内圧の実測値が測定され、胸管と下大静脈との圧較差が検査された。 【成果】報告者らは画像ガイド下胸管穿刺法を成功させた。また報告の少ない、生体における胸管内圧のデータの取得に成功した。塞栓後の胸管内圧は塞栓前よりも有意に高いことが統計学的解析により示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
報告者らは胸管への画像ガイド下経皮経腹的アプローチ法を確立した。この手法は画像ガイド下に行うため低侵襲であり耐術能不良なリンパ漏の患者にも行える利点がある。また生体の胸管内に経皮経腹的にアプローチすることにより、生体における胸管内圧の実測値データの取得に成功した。生体の胸管内圧の報告は本邦初と思われる。そして胸管と下大静脈圧の圧較差データを取得した。さらに塞栓前後の胸管内圧の比較データを統計学的に解析すると、胸管塞栓後の胸管内圧が塞栓前の胸管内圧より有意に高いことが示された。これらの結果は難治性リンパ漏の病態解明及び難治性乳糜漏に対する新たな画像ガイド下治療法の開発につながる重要な知見である。
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