研究課題/領域番号 |
17K16493
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
放射線科学
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研究機関 | 近畿大学 |
研究代表者 |
土井 啓至 近畿大学, 医学部, 講師 (50529047)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 再照射 / 強度変調放射線治療 / 定位放射線治療 / 動物実験モデル / 放射線治療 / 放射線照射 / マウスモデル / 低酸素 / 放射線抵抗性 / 放射線生物 |
研究成果の概要 |
マウスを使用し、非照射コントロール群、初回照射後12週の経過観察群、再照射のみ施行群(A群)、初回照射の7日後に再照射群(B群)、初回照射の12週後に再照射群(C群) に群分けし、初回照射の後に再照射を施行した。細胞死を含む陰窩の割合は、C群はA群よりも有意に少なかった。B群はA群・C群よりも同一陰窩での細胞死割合が高値であった。照射後細胞増殖はA群とC群で有意差を認めなかった。長期経過観察後の腹部への再照射後の急性期反応は細胞死、細胞増殖能ともに初回照射と同等であることを示した。再照射までの待機期間が短い場合には障害が増強されることが明らかになった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近年の放射線治療技術により、腫瘍に限局した放射線治療が可能となり、照射野内再発に対する再照射が試みられている。再照射後の有害事象が臨床研究から報告されているものの、組織学的に解析した報告は臨床・基礎実験ともに乏しい。本研究では、前臨床試験で使用可能な再照射の動物実験モデルを確立できた。長期経過観察後の腹部への再照射における急性期反応は細胞死、放射線障害後の細胞増殖能ともに初回照射と同等であることを示した。一方で待機期間が短い場合には障害が増強されることが明らかになった。これらの知見は将来の臨床研究の礎にすることができ、意義深い。
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