研究課題/領域番号 |
17K16512
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
外科学一般
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研究機関 | 福島県立医科大学 |
研究代表者 |
佐藤 直哉 福島県立医科大学, 医学部, 助教 (90622332)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2018年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2017年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 膵島移植 / 免疫寛容 / preconditioning / Mitomycin-C / Mitomysin-C / 前処置 / 樹状細胞 |
研究成果の概要 |
【研究目的】移植前Mitomycin-C(MMC)処置による膵島グラフトの長期生着は、免疫抑制剤なしに達成され、ドナー特異的免疫寛容が関与する可能性が示される。本研究では、MMCを用いた移植前処置によるドナー特異的免疫寛容誘導について評価した。【結果】長期間生着したMMC処置膵島グラフトに対する宿主リンパ球は限局性に集簇し、中心にCD3陽性T細胞、辺縁部にCD45R陽性B細胞が極性をもって局在していることが明らかとなった。【結論】MMC処置移植グラフトに対する宿主免疫応答は、拒絶される非処置移植グラフトとは異なり、特徴的な免疫細胞の集簇として観察され、末梢性免 疫寛容に関与すると考えられた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
移植後免疫抑制剤を加えずに、移植前処置のみでグラフトの長期生着をもたらすプロトコールの確立は、膵島移植のみならず移植医療の究極的な目標である。我々の既報ではMMC処置によるSublethal cell stressは細胞死を回避し、免疫応答の抑制により膵島移植片の生着率の改善をもたらしている。これは移植前処置における理想的な免疫抑制モデルとなる可能性を秘めており、この細胞死の回避と免疫寛容メカニズムを解明する事により、最適な移植前処置の確立と膵島移植成績の向上へつながるものと期待される。
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