研究課題/領域番号 |
17K16519
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
外科学一般
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研究機関 | 東京医科大学 |
研究代表者 |
宮原 か奈 東京医科大学, 医学部, 助教 (90532391)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | BRCA1 / Parkin / PINK1 / ミトコンドリアダメージ / 乳癌 / ユビキチン・プロテアソーム / タンパク分解 / オートファジー / ミトコンドリア / ユビキチン / プロテアソーム / マイトファジー |
研究成果の概要 |
我々は研究開始当初に予定していたマイトファジーにおけるBRCA1の機能解明を試みたが、BRCA1とマイトファジーの関連性を証明することはできなかった。しかしながら、本研究過程において、我々は、1)ミトコンドリアダメージがPINK1,Parkinを介してBRCA1をユビキチン・プロテアソーム系で分解する。2)乳癌組織では正常乳腺組織に比べ、BRCA1高発現、PINK1、Parkin低発現である。 3)BRCA1高発現、PINK1低発現が細胞増殖に有利に働き、乳癌患者のRFSを短縮することを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究により、遺伝性乳癌卵巣癌症候群の原因遺伝子産物であり遺伝子組み換え修復に関与するBRCA1と、ミトコンドリアにおけるオートファジーであるマイトファジーの中心的機能を果たすPINK1/Parkinという今まで交わることのなかった3つのタンパクが、直接的に相互作用していることが明らかになったことは学術的に意義深いと考える。さらに、乳癌組織においてBRCA1とPINK1/Parkinの発現が逆相関しており、BRCA1の発現が癌細胞増殖や患者予後にも関与していることは、臨床学的にも意義深く、今後治療のターゲットになりうると考える。
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